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ババさまの機動力(年末の大騒ぎ)

先日、
連れと二人の静かな夕食直後1本の電話が入りました。
娘からでした。

3,4日前から下の孫(1.5歳)が調子悪く、
娘も風邪のような症状に加えて、上の孫(4.5歳)が嘔吐。
ダンナは単身赴任ゆえ、一家3人が全滅で
息も絶え絶えのような声で救いを求めてきたのです。

救急車を呼ぶにしても
娘の家は路地が狭く入れません。
連れは
隣家のダンナの母親に事情を話し、様子を見に行ってもらいました。
そして、私たちは
台所の片付けはそのままにして
家に施錠しすぐに駆けつけることになりました。

私たちは、
どこの病院の救急外来へ行ったかは確認なしで
急いで電車に乗りました。1時間あれば最寄り駅に着きます。

夜の会社帰りの乗客が多い電車の中から
娘に電話をする連れに、控えたらと言いましたら、
「緊急事態なのだからしょうがないでしょっ!」と声を荒げられ
私は目をつむってだんまり・・・・。

以前にも上の孫が同じような症状になって
大学病院へ駆けつけたことがあるので、
連れは当たりを付けて病院へ電話、
「そちらにEというものが親子でいきませんでしたでしょうか?」

娘と孫の所在を確認して下車駅に降りたのは9時半。
急いでタクシーに乗りました。
救急外来の受付の奥から子供の泣き声が聞こえます。

「あれはNちゃんの声だ・・・」
診察室には下の孫のT(4.5歳)が診察を受け、
椅子にはダンナのお母さんに抱かれた下の孫(1.5歳)が泣いています。
「E(娘の名)は?」
看護師は「処置室で横になっています」と。

ダンナの母親が言うのには、
上の孫が救急車はいやだというので
タクシーを呼んで3人を連れ病院へ来たとのこと。
ババさまの力は、やはり強い。

当直の若い医師は、上の孫に
「何回嘔吐した?、何を食べた? 何時から気持ち悪くなった?」など
大人に聞くような質問を繰り返すので
連れは頭にきたらしく
「4歳の子に大人を問診するようなことを聞かないで!
説明出来るわけがないでしょ!
いままさに気持ちが悪くなっていていつ吐くかわからないのに・・・」

研修医らしき若い医師いわく
「データを入力できないと処置に困るんです・・・」

ついつい私も
「小さい子の状況が分かるのは母親で、
母親がいま処置を受けているのだから、少し待ってはどうですか?」と。

医師「上からの指示を受けないと・・・・・」と口を濁す。

母親ダウンで処置室、上の孫はいま診察中、
下の孫は旦那の母親に抱かれてぐずっている・・・。
最悪の状況です。

下の孫が泣くので、私は抱き上げ廊下へ。
連れは点滴を受けている娘の様子を見に処置室へ。
旦那の母親は上の孫に付き添います。

上の孫Tは点滴を打つことに。
赤ちゃんの頃、この大学病院へ入院し点滴を打たれているので
その情景を思い出しました。
「T、男の子だろ、痛くても我慢しろよ!」
そう言って私は診察室を出ました。

達也点滴1.jpg


娘も点滴、孫も別のところで点滴、下の孫はぐずります。
スマホでアンパンマンの動画を見せたら機嫌が直ってきました。
小さな声で、
「アンパンマン、バイキンマン・・・」(やなせたかしサン、ありがとうございます)

23:30
帰宅出来る予定の終電の時間が過ぎてしまいました。

ダンナに幾度連絡するも、なかなか電話がつながりません。
(夜遅い帰宅だとは知っていましたが)。

娘と孫の点滴が終わりましたが、
孫は開腹しつつありますが、娘がソファから動けません。
ダンナの母親が下の孫を連れ帰ることになり、
タクシーで帰りました。

この時間ではもう帰宅できませんので、
スマホでホテルを探しました。(スマホ便利です)。
幸いにも娘宅の近くにあるビジネスホテルの予約が取れました。
ツインで15,000円。やむを得ません。

ダンナと連絡がようやく取れ、
私たち4人はタクシーで娘の家に帰りました。
家の中は、
病院へ向かうためバタバタしていて散らかったまま。
下の孫は、隣の家で眠っているとのこと。
そのうちようやくダンナが帰ってきました。

「すいません、すいません・・・。」と彼。

でも別居中、それも年末ですから忙しかったはずです。
私も広島のトンネルの現場で別居した経験がありますから
こうした状況はよく分かります。

とにかく非常事態はひとまず落ち着きました。

私たちは駅近くのビジネスホテルに向かいました。
部屋に入ったのは午前1時近く。
泊まる用意は想定外でしたので、
連れは化粧も落とせず、かわいそうでした。
ベッドにもぐり込んでも、なかなか眠れませんでした。

翌朝8時、
娘宅には連絡せず自宅に戻ってきました。
多分家族はかなり遅くまで寝ていたでしょうから・・・・。

おかげさまで、2日後には全員何とか回復できました。
子供が小さいとそれだけに病気も大変ですが、
母親も同時にダウンしてしまいますと、頼れるところがありません。

今回は辛うじて駆けつけられる場所に住んでいましたし、
すぐにでかけられる時間帯でした。

それにしても、
ジジさまは役に立ちませんが、2人のババさまの力はすごいですね。
やはり女性は年に関係なくお強いです。
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コメント 3

ヨッシーパパ

ご心配なことでした。
年末の救急外来は、てんやわんやで大変な状況だったのでしょうね。
なにより、皆さんご無事で何よりでした。
by ヨッシーパパ (2013-12-30 18:56) 

ちずのこ

ヨッシーパパ さま

niceとコメント、ありがとうございました。
毎回お読みいただき感謝してます。

大変でした。
でも状況がよく分かりますので
すぐにからだが動きました。
あと2,3年もすれば孫達も大きくなり、
自分の症状を伝えられるでしょう。
爺ババは、
もうそんなにフットワークよくありませんから・・・。
by ちずのこ (2013-12-30 21:01) 

ちずのこ

アルマ さま

nice ありがとうございました。

今回はダンナがいないときの夜ゆえ
娘も心細かったと思います。
まさかの時のババさまの力はすごいです。
by ちずのこ (2013-12-30 21:03) 

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