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最近読んだ本雑感

私の読書、
特に決まった傾向はなく
フィーリングで活字を追ってしまいます。

この半月で読んだ本は、
最近読み終えた本.jpg

オノ・ヨーコさんの詩集
「どんぐり」の翻訳者は越膳こずえさんで、
彼女とは
ミュージアム時代から、かれこれ10年以上のお付き合いがあります。

帰国されたときには連絡を取り合いデート?も。
小柄な彼女のコミュニケーションスキルは抜群で
私の苦手な英語を瞬時に日本語にしてくれるおかげで
リバプールでも丁々発止に仕事ができました。

ヨーコさんの感性にはいまだに驚かされます。
繊細で大胆で新鮮で・・・・、賛辞の言葉が止まりませんが
生の彼女を多少存じ上げているので、ちょっと別の思いも。

「日経PC21 12月号」は
我が家のPCのWindows10へのアップグレードのために買ったもの。
同誌は1996(平成8)年3月創刊以来の愛読者で、
私のPCスキルは
2006年休刊となった「アサヒパソコン」とこの雑誌から教えて貰いました。

今年の7月、
Windows10の無償アップグレード告知は気にしていました。
でも、半年待とう、というこだわり?から
この11月初旬、ようやくサブ機(ドスパラ改造)から試行し、
つい1週間前にメイン機(EPSON MR6900)をついにアップグレード。
いまは多少の違和感はあるも、
使い勝手をwindows7風に残して何とか使い始めています。

「月刊文藝春秋」の購読歴を遡ると
なんと入社した頃からですから、46年近くになりますか・・・・。
総合雑誌と言われるジャンルでは
やはり内容も歴史も同誌に追随するモノはないでしょうね。
その時折りの話題もあり、飽きずに読めます。
時折物議をかもし出すタイトル、執筆者もいますが、
いつも刺激と知識を与えてくれる雑誌です。

かつては
同社の週刊誌の広告スポンサーとして
コラム連載もいたしておりましたので、偉い方ともお付き合いがありました。
いまは昔の物語です。

(毎号真っ先に読むのは、一番後ろ頁の「編集後記}です。
ほんとかいな?と思えることも、あの編集部なら、と理解してしまいます)

文庫本は、2冊。
ひとつは、「天空の鉢」(東野 圭吾 講談社文庫)です。
これが20年前に書かれたということに驚きました。

稼働中の原子力発電所の真上で
無人の大型ヘリが全国の原発を止めるため国を脅すとは・・・。
福島の事故を私たちは知っていますので、現実味を帯びます。
3日で読み終えてしまいました。

もう1冊は、「秘太刀馬の骨」(藤沢周平 文春文庫)。
藤沢のシリーズは半分以上読んでいましたが、これは初めてでした。

背景の東北小藩が舞台ですが、
春に東北を旅したこともあり、その情景が何となくわかりますので
登場人物達の会話(地元の言葉)も身近に思えます。
藩士たちの仕事も、
藩を会社に例えれば何となくご同輩?と呼べそう・・・。

これと同時に読んでいたのが、
「旗本・御家人の就職事情」(山本英貴 吉川弘文館)です。

江戸時代、将軍直属であった旗本や御家人の
地位や就職状況を資料から読み解いたものですが、
結構現代の就職事情につながるものがあって面白かったです。

余剰人員対策に悩む幕府、
リストラしながらも武士達のモチベーションの低下を防ぐ仕組みづくりなど、
江戸時代の幕府直属のエリートや武士達の
就職や昇進のありさまがわかりました。

なんだ、現代の官庁や会社と同じだったんだなぁ~、と
妙に納得させられた本でした。
これを読むと
江戸時代をテーマにした小説やドラマも理解が増します。

しかし、
俗にいう学者先生は文献・資料からよく調べられますね。

本の値段が1,600円というのがやや難点。
数万部も売れ、重版重ねるというジャンルじゃないので
仕方ないのですが・・・・。


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ヨッシーパパ

半月でそれだけ読む読書力にも感服致しますが、本代もかなりかかるでしょうね。
わが家なら、図書館で借りてくれば良いのにと言われてしまいそうです。
by ヨッシーパパ (2015-11-18 18:29) 

ちずのこ

ヨッシーパパ さま

niceとコメント、ありがとうございました。

そうですね、本代が一番の問題で、
月刊文藝春秋は、年契約でいっときの辛抱ですが
昔から本が大好きで、書店ですぐ手に取ってしまう・・・。
昨今はnetで中古を取り寄せるのですが、
いっこうに減りません。
勤めるのもあと1年くらいと思いますので、
来年からは、図書館をメインにしたいと
考えております。

by ちずのこ (2015-11-18 18:40) 

馬爺

本は投資をしても元が取れますが映像で見るテレビなどでは元が取れない、字を読んで頭で理解するとなぜか何時までも覚えていますが映像は昨日見たものでも忘れますね。
だから私はテレビは見ない本や新聞を読むことにしております。
by 馬爺 (2015-11-19 17:23) 

ちずのこ

馬爺 さま

niceとコメント、ありがとうございます。

私もテレビはドキュメンタリーか
NHKBSの旅番組以外はほとんど観ません。
活字世代なのでしょうね。
読み返したり(本の重さが手応え?に感じます)できますし。
バラエティ番組などは、
空しく感じてなりません(いっときの面白さのみ)。
おっしゃるように、すぐに忘れてしまいます。
活字は、
行間から何か得るものがある気がいたします。

by ちずのこ (2015-11-19 22:06) 

ちずのこ

daina さま
アルマ さま
ビタースイート さま

nice ありがとうございます。

私、人の心に関係する本は
自分でもよく読んでいると思います。
自分自身が分からない、という事もあるし、
この世の中、どんなに考え抜いていても
決断の時は最後は胸三寸、という傾向があるのも
たまらなく好きだからです。


by ちずのこ (2015-11-20 11:28) 

ちずのこ

ぼんぼちぼちぼち さま
Ujiki.oO さま
ネオ・アッキー さま
yam さま

nice ありがとうございました。

以前、
図書館である本を申し込んだら
私の順番の前に200人ほどいらして、
係の方に大体いつぐらい?、と伺いました。
そうしましたら、1年半くらいでしょう、と。
で、私は
1ヶ月くらい時間をかけてnetで中古を探し
手に入れました。
本の種類や人気度にもよるのでしょうが、
新刊書に近いものは、なかなか思うようになりません。
仕方ないですね・・・・。





by ちずのこ (2015-11-21 22:08) 

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