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ズシーンと響いたある台詞

「最近は、”考え”よりは”気持ち”なのよね。

今の時代のひとつの問題は、
人々の関心は、”どう感じるか”で ”何を考えるか”ってことじゃない。

”考え”とか”アイデア”こそが面白いのに、”考え“が”言葉”になる。
その言葉が”行動”になる。
その”言葉”がやがて”習慣”になる。
”習慣”がその人の”人格”になり、
その”人格”がその人の”運命(さだめ)”となる。

”考え”が人間を創るのよ。

これは私の父の言葉、
言っとくけど 私は健康よ。
でも、あなたのご心配には感謝します。」



女性初の元英国首相
マーガレット・サッチャー氏を題材にした映画「鉄の女」のBS録画をみました。
映画では、彼女の人生を、
主に戦中の時代から1990年首相退陣までの回想を挟みながら描かれています。

メリル・ストリープが
マーガレット・サッチャーを演じました。
本作品は、2012年にアカデミー賞主演女優賞を獲得しています。
映画「鉄の女」.jpg

その中で
ふと目にした字幕の台詞が気になり、思わず書きとめました。
引退してからの生活で彼女が認知症を患っていく際に
主治医と交わした会話です。

録画を何度も一時停止し書きとめ、
また再生する・・・・・。これを繰り返してメモしました。

それが冒頭の文章です。

サッチャー現役.jpg
↑現役時代(photo:wikipedia)

これは現役時代、保守党党首(1975年 - 1990年)から
首相在任(1979年 - 1990年)までと引退後のストリーですが、
どんなに偉く強くても加齢と共に認知症になっていくさまは現実的でした。

サッチャー引退後.jpg
↑引退後(photo:The Margaret Thatcher Foundation)

その中で夫デニス・サッチャーがいつも彼女のそばにいました。
彼女の強さを発揮できたのは、ひとえにこの夫の支えだったことを示唆しています。

彼女は若いときから極めて主体的に生きてきました。
「家事だけでなく、もっと大事なことがある。
食器を洗うだけで一生を終るような女にはなりたくないの」。
この強さがデニスの支えも得てがんばれたのでしょうか・・・。

冒頭の医者との会話に
私は自分のことを言われているような気がしました。

「私はこう感じる」のではなく
「私はこう考える」といつも言えるほど生き方をしてきたとはいえませんが、
こうありたいと願う気持ちを代弁してくれたことは確か。

正月、
何気なく観た伝記映画でしたが、少し背筋がピントなりました。


nice!(9)  コメント(6) 
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コメント 6

ちずのこ

アルマ さま
ビタースイート さま
ヨッシーパパ さま

nice ありがとうございました。

ちょっと堅い話になってしまいましたが、
「こうありたい」、「こう
すべき」を掲げ
人生を進んでいくことには性別も年齢もないことを
改めて感じました。

平々凡々の私には、なかなかの難問ですが・・・。


by ちずのこ (2016-01-08 21:53) 

ヨッシーパパ

これまでの人生、考えて行動してきたつもりだったのですが。
それは、感じたから次の行動に移したのでは?と、自問自答してみると、考えて行動したのかどうか、自信を持っていえる場面はそんなに無いかも知れません。
この機会に、考えて行動するように心懸けるようにしてみます。
by ヨッシーパパ (2016-01-09 18:45) 

ちずのこ

ヨッシーパパ さま

niceとコメント、ありがとうございました。

ちゃんと考えると
なかなか難しい課題ですが、
時として自分が行うこと(選択や意思表示)を
どのような考えで行うのか
考えることも必要だと感じました。

それにしても
どんな偉人、高名な人たちも
大多数が加齢と共に衰え、認知症になって行くのには
人間のある種のはかなさを感じます。
by ちずのこ (2016-01-11 08:25) 

ちずのこ

ライト さま
Ujiki.oO さま

nice ありがとうございました。

私のあゆみは歴史に残りませんが
せめて子供達や孫たちに、
私なりに感じたことを何か書き残したいと
今年から準備し始めました。




by ちずのこ (2016-01-11 08:29) 

馬爺

鉄の女サッチャーさんは結構気に入った方ですね。
確かに過ごしてきた人生は何をやってきたのかなと思う事がしばしばですがでも中には胸を張って居える事も有りますよ。
by 馬爺 (2016-01-11 21:53) 

ちずのこ

馬爺 さま

niceとコメント、ありがとうございます。

信念を貫き通す、と言うのは
大変エネルギーのいることですが、
貫けるだけの自信が必要ですね。
翻って自分を見るととても足下には及びませんが、
「人に優しく」とか「人に親切に」とか
「マジメに」というような考え方は、母が教えてくれたもの。
偉い人のようにはいきませんが、大事なことだと
いまも感じています。


by ちずのこ (2016-01-12 09:04) 

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